10月9日、新井さんが松田オーナーから正式に続投要請。来季に向けての話も1時間以上したもよう「RCC」)。
会談後のインタビューでは、こんなことも話してました。
「去年のこの時期と今年では自分の考え方も変化してきています」
やっとですか。あとは実行ね。
「今年以上に苦しく険しい道のりになると思います。そこは覚悟して頑張っていきたいと思います」
苦しい道のりになるよう先延ばしにしてきましたから。ずいぶん楽観的だった(何も考えていなかった)ことに気づいてきたのでしょうか。9月の球史に残る大失速がなければ、さらに気づくのが遅くなっていたのでしょうか(ぞわっ)。
松田オーナーには若手を引き上げる旨の話をしていたようです。(「KYODO」)
ただ、新井さんは人を切り捨てるのは苦手そう(誰がやっても覚悟のいることだが)。
ベンチを、球場を、パッと明るくさせるあのキャラクター、自分の気分で試合後の会見をすっぽかしたりしないこと、選手に対してネガティブな発言をしないところなどは逸材と思っているのですが。
新井さん、いっそ打撃コーチに専任してはどうだろう?
シーズン中、25打席連続でヒットが出ていなかった末包昇大が、新井さんから直接指導を受けた翌日、2ランを打ったことがあった(またその後、迷走し、9月の大失速の一因にもなったが)。
秋山翔吾も、昨年、現役時代に対戦したときのイメージを新井さんが伝えてくれ、「新井さんの一言でよくなった」と話していた。(こちらをどうぞ)
矢野雅哉も、新井さんから「ちょっとまっすぐを泳ぐイメージで打ってみ」とアドバイスされて、課題だった打撃が大幅に向上。(「広テレ!」)
解説者時代も、新井さんが打撃について理知的に話しているのを聞いて、意外というか(失礼しました。だって理論というより元気なイメージが先行していて)、いいな~と思うことがあった。
2000本安打の人ですし。驚くほど現役時代の打席数が少ない現打撃コーチ陣より、絶対説得力あるぞ。
しかし、この記事には、ずっこけました。
「9月の失速した原因は何なのだろうか?そんな問いに対する首脳陣や選手たちの答えは〈わからない〉で一致していた」(「デイリースポーツ」)
は? もちろん野球には、いろんな要因が重なり合って「流れ」が生まれ、ときに抗えず連敗することはあるけれど、「わからん」て。そろいもそろって客観的に分析できなくて、大丈夫か~。
まるで、かつてカープの天敵だった阪神・秋山拓巳の球を「不思議なストレート」と評した朝山コーチの言葉を聞いたとき以来の不安を覚える。なんで素人目線になってんの? 見とれてんの?
かたや、アドバイザーという中途半端なポジションではあるが、黒田博樹は、9月の投手陣の大失速について、素人でもそうなのかなと思っていたことでもありますが、ちゃんと言語化してくれています。(「スポニチ」)
選手どころか、コーチの底上げもお願いします!