2026年1月16日

WBC日本代表追加メンバー、小園の名前はまだない


1月16日、WBC日本代表、追加メンバーが発表。おそるおそる見てみると……小園海斗の名前はまだない。シュゥゥゥ。

12月26日、先行発表された8人はこちら。

大谷翔平(ドジャース)
松井裕樹(パドレス)
菊池雄星(エンゼルス)
伊藤大海(日本ハム)
大勢(巨人)
種市篤暉(ロッテ)
平良海馬(西武)
石井大智(阪神)


今日、発表されたのは11人はこちら。

牧秀悟(DeNA)
若月健矢(オリックス)
牧原大成(ソフトバンク)
源田壮亮(西武)
佐藤輝明(阪神)
近藤健介(ソフトバンク)
坂本誠志郎(阪神)
菅野智之(FA)
周東佑京(ソフトバンク)
森下翔太(阪神)
松本裕樹(ソフトバンク)


ショート源田かぁ。今年の源田は精彩を欠いていたと思うのだが、やっぱりそこに落ち着くのか。ベテランの経験値か。3年間の新井さんと重なってしまう。ムスッ。

小園の守備力の問題と言われればそれまでだが、カープのポジションコロコロがなければ、小園がショート固定されていれば、守備の成長の機会があっただろうに(奪われてましたから)。

いえ、コロコロがあったからこそ国際大会では起用の選択肢が増えるユーティリティとして、これまで日本代表(若手の部)に選ばれてきた側面もないではないが。

それだけショートは重要なポジションってことなんだろうけど、源田の打撃と小園の打撃を考えたら、小園の魅力は捨てがたいと思うが。


メジャーリーガーの動向がまだ確定していないこともあって、最終発表はもう少し先に。

私の中では小園は日本代表確定だったんだけど。大谷と一緒にプレーする経験をぜひしてほしいのだけど、どうなるかな。

まさか契約更改が済んでないから、所属不明状態だからってことはないよね?(球団への皮肉)

もうフリーランスとしてでもいいから、出てほしい。米倉涼子のフリーランス外科医みたいな?


最終発表で名前がなかったら、ショック。なので、クッションはさんで覚悟もしておこう。

と思ったけど、ミスしないか、チャンスで凡退しないかハラハラしながら見なくて済む……なんて次元で語りたくないな。

名手の菊池涼介だって、2017年WBC、準決勝のアメリカ戦でエラーした(それを取り返す同点ホームランも打った、試合には負けたけど)。

エラー上等! やっぱり見たいな、WBCで小園。
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2026年1月14日

「四球を出すな」の指令に萎縮する人、つきぬける人


昨季5位のカープ。チーム打率はDeNAの2割6分2厘に次いで、2割5分2厘とリーグ2位なのに、打点は316とリーグ5位(DeNAが363で1位、中日が287点で6位)。

点が取れない打線の印象は強かったけど、データでもくっきり。

投手は投手で、チーム防御率3.20もリーグ5位(1位は阪神の2.21、6位はヤクルト3.59)。

投打でいいとこ少なかったカープだったが、完投数は11とリーグトップ(阪神は10で2位、ヤクルトが1で最下位)。

そのうち6が床田寛樹と、奮闘していた。暑いマツダスタジアムがホームというアドバンテージを背負っているカープだけれど、今年こそは2年連続失速が克服されることを願って。


しかし、完投と言えば、昨季の日ハムの完投数23は断トツだった。昨年の11から倍増。

『週刊ベースボール』(12月22日号)では、与四球の少なさが指摘されていた。

とりわけ、興味深かったのが、「四球を出すくらいなら本塁打を打たれろ」という新庄監督の言葉。

無駄な四球を出すことを嫌って、就任したときから、投手陣に繰り返し四球を出さないよう指示してきたそうです。無駄な四球が増えると球数かさんで、長いイニングを投げるのが難しくなりますから。

それが実を結んで、1年目の2022年は422コだった四球が、363コ、362コと減り、今年は302コと、リーグトップに。


私が興味深いと思ったのが、「四球を出すな」と言われたら、逆に意識して(萎縮して)コントロールが乱れそうというイメージがあったのだ。

2015年(から2年間)、黒田博樹がカープに復帰したとき、「細かいところをついていくより、思い切ってストライク先行で行け」的なアドアイスをしたところ、若手投手にとてもよい影響を与えたという話があった。

石井琢朗コーチの「1点でも多く得点するには、ヒットだけじゃない」という、次の塁を狙う教えとともに、語り継いでほしいことなんだけど、すぐ忘れられちゃいますね。伝承って上手くいかないですね。


新庄監督は、ただ「四球を出すな」だけでなく、「四球を出すくらいなら本塁打を打たれろ」がセットになっているから、日ハム投手陣は思い切っていけたのかな?

以前、菅野智之が、「どうしたら速い球を投げることができますか?」とたずねられ、「うーん。いちばんは、速い球を投げたいと思うことですかね」と答えていたことがあった。

シンプル! まず「速い球を投げたい」と強く思うこと。そこから自分で考え、工夫していくんだけど、まずそう思うことが大事なんだなと感じ入ったことがある。

まず、「四球を出さない」という意志を強く持つことが大切なのかも。日ハムはそれがチーム全体で出来ていた。


ちなみに、セ・リーグの与四球、阪神が303コでトップ。さすが~。そら、テンポもよくなりますね。

カープは350コで2位。悪くはなかったんだけどね。投打がかみ合わないとね。もう(こんなに悪かったんだから)あとは伸びしろしかない!

と言い切ってしまいたいが、そう言い切れない心もとないカープ。

小園海斗の首位打者と最高出塁率のタイトル2冠、両リーグ断トツトップの得点圏打率4割台はとても素晴らしかったが、問題は打点。今季は打点を増やしてもらえたら、と。

長打~。もしくはその前に誰か出塁していてほしいのだが……。
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2026年1月13日

矢野は野間2世? 栗林のヒリヒリ感を見習え!


今季から、「選手起用の判断基準を変えようと思っている。結果を出した選手を起用する」と新春インタビューで語っていた新井さん。(「スポニチ」)

じゃあ、この3年間は何を基準にしてたの?って話ですが、4年目にして、ようやく少しはヒリヒリ感が出てくるかな?(当社比です! 遅い!)

こんなカープにあって、いつもこの人はヒリヒリ感があって、いい。その名も栗林良吏。今季は新井さんの提案によって、5年間つとめてきたリリーバーから先発に転向。


栗林自身は「先発は6枠しかない中で、そこに入れるかどうかの不安。そこが一番強い」と感じているそうだ。(「サンスポ」)

5年間培ってきた調整法から出力の仕方まで、いろんなことが変わるとしても、栗林ほどの実績がある人でも、こんなふうに不安を語るところに震えてしまった。

トッププレーヤーだからこそのヒリヒリ感なのかなと。その不安が準備へと突き動かすんだろうなと、プロとしての切実さと誠実さを感じる。

なんとなく、栗林なら大丈夫だろうと無責任なことを思ってしまうのだが、こういうところが信頼おける。「大丈夫だろう」と思うのには、ちゃんと根拠があるのだ。


「小園海斗とファビアン以外はポジション未定」とも公言している新井さん。

矢野雅哉は「ショートのポジションを奪い返したい」と息巻いている。

しかし、そこで掲げた目標が打率2割5分というのに、ずっこけた。本人は「最低ライン」と言っているけれど、低っ。(「デイリースポーツ」)


昨年オフ、野間峻祥が「来季、ホームランを5本以上打つ」という目標を掲げていたことを思い出した。(「デイリースポーツ」)

5本? ホームランバッターではないにせよ、5本?(2回言った)

床田寛樹が「ホームラン打ちたい」と言う方が、よっぽど誠実に聞こえる。小学生の夏休みの目標か~。いっそこのレベルなら、数字を口に出してほしくなかった(ちなみに0本に終わりました)。


矢野にも野間と同じ匂いを感じた。本人は無理のない現実的な目標設定をしているのかもしれないが、それ、カープでしか通用しないから。というか、そんなチームだから、5位だったんだってば!

投手陣は競争がわりと順当に行われていてヒリヒリ感があることに比べて、この甘やかされてきた野手のゆるゆる感はすごいな。この3年、フラットな競争が行われていなかったツケが回ってきている感じがする。

カープという温水プールに浸っていること、わかっていないようです。雪原に身を置く凛とした人とのこの違い。こういうところが、一流とそうでない選手との違いなんだろうなって思った。

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2026年1月12日

監督の言葉の重み……新庄監督と新井さんの場合


新春のインタビュー記事で、「選手起用の判断基準を今年から変えようと思っています」と語った新井さん。(「スポニチ」)

「全て結果で判断しようかな、と。結果を出した選手を使いますよ……という方がわかりやすいと思うんです」

この期に及んで、当たり前のことを聞かされているような。

3年間、どういうつもりで監督をしていたんだろう、選手の何を見ていたんだろうと思わずにいられない。突然、コーチ経験がないまま監督に抜擢され、大変だったと思うけれど。


昨季、打撃で結果の出ない菊池涼介と矢野雅哉が7番8番という、投手が3人いるようなオーダーが組まれ、チャンスで代打も出されなかったことがあった。

ちょっと不調だからと言って、選手をとっかえひっかえするのがいいこととは思わない。でも、あの力ないスイングを見て、動かなかったカープベンチ。

5月、「弱い姿が見受けられる」と謎の言葉を発して、小園海斗をスタメンから外した新井さんだったが、その言葉、そのままお返ししたかった。というより、弱い姿以前に、[勝つ気あるのかー!」という気持ちになったことが何度もあった。


このオフ、日ハムから巨人にFA移籍した松本剛。松本が首位打者になってブレイクした2022年は、新庄監督が日ハムの監督に就任した年。

「新庄さんがその時に全選手をフラットに見ますよ」と、メディアを通して選手たちに伝えたそうです。(「日刊スポーツ」)

その言葉が松本に、「やってやるぞ」と火をつけたとか。監督の言葉・姿勢の影響は大きい。


新井さんも就任時、「俺は好き嫌いで起用しない」と選手の前で公言した。でも、フラットな選手起用がされたとは言い難かった。

「結果を出した選手を使う」という今更ながらの3年目のお言葉に、ただいま絶賛自主トレ中の秋山翔吾は「その方針はありがたい。試合に出られる準備を整え、その気になってやりたい」。(「スポニチ」)

どれだけこの3年間、選手のモチベーションを下げていたんだろうと思う。

昨季、林晃汰が2試合連続ホームランを打っても、スタメンから外し、2軍降格させたことも忘れまじ。あのときだって思った。なんで結果を出してる選手を使わないの?って。


だからこそ、1月10日のブログに書いた、楽天の初代監督をつとめた田尾安志さんの監督というのは選手やファンを幸せにするために存在するんだ」という言葉が響いたんです。

試合は生もの。そんな思ったとおりに事が運ぶ簡単な仕事ではないけれど。でも、ビジョンが、ビジョンがあらへ~ん。という3年でした(球団自体もな)。

3周まわってスタート地点に立ったような状況ですが。いや立ったかどうか、見続けないとまだわからないシーズン開幕まで、もう少し。
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2026年1月11日

貫禄の小園、ナチュラルかわいい森浦、大好物コンビ(2026年の「超プロ野球 ULTRA」)


今日は「超プロ野球 ULTRA」(日テレ系)の日。来週18日の「ジャンクSPORTS プロ野球12球団トーク日本シリーズSP」(フジテレビ)が終われば、そろそろオフも終わり。2月からキャンプイン。毎年、長いようであっという間。

昨年、カープからは森下暢仁と小園海斗が出演した「超プロ野球 ULTRA」。私的には「ごっつぁんです」と言いたくなるチョイス。

今年は誰かな……おぉ、小園と森浦大輔。2年連続、大好物コンビだ! 


小園はトレードマークのアイブラック施して、清宮幸太郎と二人で、CANDY TUNEと一緒に「倍倍FIGHT!」の振り付け披露しながら冒頭に登場。

昨年まではまだ若手感があったが、今年は首位打者(と最高出塁率)のタイトルホルダーですからね。チームだけでなく、リーグのスターとして、堂々とした立ち居振る舞い。もともと物おじしない人ですが。清宮との打撃バトルも死闘を繰り広げ、制しました。

かたや森浦は日本代表に選ばれたときのように、親戚の子をハラハラ見守るみたいになりました。


小園はオフの間、地元広島のファッションイベントでランウェイ歩いたりもしてますし、カメラ慣れしているというか、むしろカメラワークに入り込んでくるスタンス。

そのサービス精神も可愛いが、森浦のナチュラルな素の感じも、可愛い。

ピッチャー陣の的当てゲームのとき、ちょこんとひざそろえてベンチにすわっている森浦の可愛さよ。シーズン中のマウンドでのふてぶてしさとのギャップが、またいい。


しかし、最後の6人対6人で競うリレー対決では、セ・リーグは全員野手なのに対し、パ・リーグは投手が4人も入ってる。八百長では? 

予想通り、セが余裕で勝った。昨年の日本シリーズでも、交流戦でも、この番組でも惨敗しているセ・リーグへの忖度なのか。普通に野手対決が見たかったですよ。

来年、カープからは誰が出てくるかしら? 小園はすでに3回出演しているので、そろそろ別の人だとすると、あぁ、ほかに華のある野手、誰がいるというのか? 若手枠で佐々木泰とか?

投手は岡本駿、出てほしいな。ナチュラルに可愛い系譜で。

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2026年1月10日

今まで知らなくてごめんね、新井さん、會澤!……選手会支えたリスペクトが止まらない


前回お届けした、木村元彦さんの「日本のプロ野球の現役選手たちが、自分たちで声をあげ、選手会(労働組合)を作った」という話にはじんわり感動してしまいました。
(「武田砂鉄 ラジオマガジン」文化放送、12月29日放送)。

パーソナリティの砂鉄さんが、「この本(労組日本プロ野球選手会をつくった男たち)を読むと、選手のイメージがガラッと変わるっていうか、グラウンド外でどういうアプローチをしてきたかっていうのがほんとにわかる一冊ですね」と話していて、その通りと思いました。

労組をつくるためのリーダーとなった中畑清さん。

2004年、近鉄とオリックスの合併問題から起きた球界再編問題のとき、仮処分申請を出して、裁判所まで持っていった選手会。そこからいろんな圧力を受けながらも、過去に一度もやったことのないストライキを遂行した古田敦也さん。

ストライキを決断させたのが高橋由伸さんの一言だったこと

2011年、東日本大震災のとき、セ・リーグの開幕を遅らせるため、動いた新井貴浩さん。

なんだか、それぞれの(元)選手を見る目が変わりそうです。


もう一つ、忘れられないのが
田尾安志さんのお話。

2004年のストライキのあと、楽天イーグルスができたとき、せっかく選手会が勝ち取った新球団だからと、田尾さんが火中の栗を拾うような形で、最下位になるのはわかっていたけれど、自ら監督に名乗り出た。それだけではなく、プロ野球っていうは何のためにあるのかという礎を作った。

田尾さんは、「地域のために将来のために、監督というのは選手やファンを幸せにするために存在するんだ」と言っていたのだそうです。なんて素晴らしい!

この言葉を聞いたとき、木村さんは「この人をちゃんと取材したい」と思ったそうです。そして、取材していて、とても清々しかったと話していました。

創設1年目の楽天は、戦力不足で最下位、38勝97敗1分けの散々な成績。何も知らない私は、田尾さんにとって不名誉な経歴になってしまったなと思っていた。

でも、その後の楽天の歴史の礎になってくださったんだなと、感じ入るものがありました。リスペクトの気持ちが止まりません。


木村さんの、「自らあげた声によって
いろんな選択肢を勝ち取っていったというのは、野球界のみならず、日本の民主主義を考えていくうえでも書き残していきたいと思った」という言葉も力強かったです。

もう一人のパーソナリティ、西村志野さんはもともと野球が大好きで、「ライオンズナイター」にも出演されていて、野球選手を近くで見てきた人。

「レギュラーシーズンたたかうだけでも相当なプレッシャーがある中で、野球選手として一番いい時期、脂がのっている時期に、個人の成績よりも何よりも球界のために動いているっていうことに驚きもしましたし、感動もしたんですけど、それを今の現役の選手たちとかファンのみなさんて、どれくらい知っているのかな」と話していました。

この本、ぜひ読みたいと思ってます。プロ野球ファンはもちろん、そうでない方にも読んでほしくなりました。


「選手会の会長が無償で、なんのメリットもない」という話にも驚きました。今でこそ経費は多少あると思うけれど、中畑さんの頃は移動するのも自腹だったとか。

「そんな中で、会長になろうとする人に対するリスペクトを我々は持つべきじゃないか」という木村さんの言葉にもグサグサきました(新しい会長は、ソフトバンクの近藤健介です!)。

そんなこともあって、秋山翔吾が、日本プロ野球選手会の会長をつとめてきた會澤に対して、「選手会の会長という、やったこともない、想像もつかない大変さの中で、プレーしていた選手が隣にいてっていうのは、これは貴重な体験。すごい男と同じチームにいるというのは改めて感じました」とラジオで話していたことに、グッときました。(こちらです)

そんなことも知らず、新井さんや會澤について、今までいっぱいネガティブなこと書いてきて、ごめんなさい。

いや、そのことと采配やプレー(現在の力量)とはまた別の話ではあるけれど、選手会会長という大変な仕事をしてきたことへのリスペクトは忘れないようにしたいと思ったのでした。


しかし、新井さんがそんなリーダーシップを発揮していたとは。むしろ監督より、フロントに入ってチームを改革した方が向いているのでは?(もしくは打撃コーチ、2000本安打の人だもの)

そして今年も會澤が護摩行に臨んだというニュース。(「デイリースポーツ」)

「やらないと気持ち悪いというか、スイッチが入る」と話す會澤。ずっと続けているとむしろ歯磨きのようなもので、そらやらないと落ち着かないかもね。

とは思うのだが、「そこじゃないんだ、そこじゃ」と思うのであった。

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2026年1月8日

プロ野球選手のイメージが変わる! ファンなら知っておきたい「選手会」という名の労働組合


12月29日、『労組日本プロ野球選手会をつくった男たち』という本を書いた、木村元彦(ゆきひこ)さんのお話がとても面白く、聴けてよかったとしみじみ思ったのでした(「武田砂鉄 ラジオマガジン」文化放送)。


よく耳にする「日本プロ野球選手会」。これには、「労働組合」と「一般社団法人」の二つがあるようです。今日お話するのは、「労組」の方(この違いについてはWikipediaを見てね)。

今でこそFAやポスティングの権利があるけれど、労組ができる前、選手は最初に入った球団にずっと縛られていた。やめる権利しかなかった。

サッカーには代理人がいたけれど、代理人をつけることもできず、ずぶの素人の選手自身が契約交渉していた。


一方、メジャーリーガーも、
オーナーのアクセサリーと呼ばれ、ものすごく安い年棒でプレーしていた時代があった。

そんなメジャーの選手会は、今では世界最強労組と呼ばれている(そんな環境なら、当然行きたくなりますよね、日本の選手も)。

その待遇のよさは、メジャーの選手会が労組になってから勝ちとっていったもの。

これを率いたのが全米鉄鋼労連の事務局長だったマービン・ミラーというやり手の労働活動家。彼がドンドンいろんな改革をして、メジャーの選手たちの待遇を改善していった。


一方で、日本の選手会はそういう事務方のプロフェショナルではなくて、
当事者である現役選手たちが声をあげて、自分たちで交渉して、たたかって権利を勝ちとってきた(途中から顧問弁護士もつく)

これはメジャーに対して誇るべきところだと、木村さん。

中畑清さんが動くことによって、1985年、選手会の労組が誕生。中畑さんというと、絶好調男のイメージ。本の取材中もその名のごとく、オープンだったそうです。

でも、中畑さんには緻密な部分もあって、段階を経て進めていった。中畑さんでなければ12球団の選手をまとめられなかっただろう、と木村さん(人徳もあった)。


「(プロ野球は)日々競争社会ですし、下手すると自分自身もレギュラーをとられてしまうんではないかという状況の中で、毎週いろんな連絡を取り合いながら活動していた」

「とくにこの本で言うと、広島の今の監督をされている新井貴浩さん

出たー。新井さん! 2008年から4年間、7代目の選手会会長をつとめていた新井さん。

「3.11という未曽有の大震災のときに、セ・リーグの開幕を遅らせるべきではないかと文科省まで巻き込み、ときに弊害というか、疎外するような動きをするコミッショナーやプロ野球機構、読売グループとたたかいながら、勝ちとっていった

新井さんの話は、WBC関連の選手の権利の話のところでも出てきました。


いま、選手会にいるメリットがないということで脱退していく選手がいるんですけども、得られた権利は行使できる。ただ、なんのメリットもないというそのメリットが、いかに享受できるようになったのは知っておくべきではないか

先人たちが自分の仕事を後回しにしてでも、10年20年後の後輩・選手のために、ひいては野球界のためにたたかってきたということは、やっぱり多くの人に知ってもらいたい」

そんな気持ちが、今回本を書く大きな動機になったそうです。

選手会に加入するのは任意だから、入らないのも自由。でも、いろんな権利を勝ちとってきた選手会についてのリスペクトは忘れていけないなと思いました(佐々木朗希の顔が浮かんだのは私だけだろうか)。


サッカーを取材している人からすると、
代理人や肖像権のことなど、プロ野球のあまりのガラパゴス状態に驚くそうです。

「むしろファンも、野球選手ってそういんもんだろうと麻痺していたのでは? ところが、あまりにちょっと理不尽なものが多すぎる」

選手が気持ちよく幸せを感じてプレーしていないと、見ている側もその辛さが伝わってきますよね。それくらい、あまりに経営者側の力が強かった。コミッショナーもなかなか正当なジャッジをしなかった」

この言葉には深くうなずいてしまった(小園海斗~)。

わ~。まだお伝えしたい話があるのですが、長くなりました。続きは次回に!

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