2021年11月29日

カープよ、ゴルフもいいけど日本シリーズもね


日本シリーズの余韻残る月曜日。とりわけ11月27日、最終戦の山本由伸、ヤクルトベンチとリリーフ陣の気迫はすごかった。

そんな緊迫した1点のせめぎあいが続いていたさなか、11月25日、カープでは恒例の選手会ゴルフが。

のんきそうだ。球団が決めた日程だから、選手たちは悪くない。シーズン終えた今、リラックスして過ごしてほしい。このゴルフ会自体は楽しそうで好きです。それでも日程、もうちょっとずらせなかったのか、上の人。

戦力外の今村猛と高橋大樹も参加していたそうで、お別れ会できたかな。


今年のヤクルトとオリックスの日本シリーズを見て、「野球って面白い」と思ってくれた人がいたらいいなと思う。

私が初めてプロ野球を面白いと思ったのは、イチロー見たさに見た、1996年の日本シリーズ、ジャイアンツ vs オリックス戦でした。

試合の始まりから終わりまで、すべて通してみて、試合には流れというものがあることを実感して、面白い! と思ったのでした。

プロ野球ファンじゃない人だけでなく、カープの選手にも、今年の日本シリーズ、見てほしいと思った。ヤクルトの点をとろうとする工夫、見ていただろうか。

昨年も、ソフトバンクのパワーと緻密さを備えた試合運びを見てほしいと思った。パワーは真似できなくても、細部を大切にすることは学べるはず。


今年の日本シリーズ、玉村昇悟はテレビで見ていたそうです。よし、よし。同い年の、奥川恭伸と宮城大弥はことさら刺激に。

「自分はまだまだ全然(2人に)足りていない。追いついて追い越せるように、僕も大事な場面を任せてもらえるような存在に来年はなりたい」(「日刊スポーツ」)

ぜひ、なって。玉村や小園海斗ら若い選手が日本シリーズのような舞台でしのぎを削る試合、見たいです。


森下暢仁は見てたかな。

山本由伸は「真剣勝負を楽しめた。ただ楽しいというだけじゃない。集中したマウンド、本当に楽しかった。ここから強いチームになっていけたらと思います」と言っていた。(「日刊スポーツ」)

どれだけ味方が点を取ってくれなくても、自分の(いや、自分を超える)投球をスバスバしていくんだという意志。負けても、次、強くなっていけたらという明るさ。悲壮感のなさ。

今年の、なかなか勝ちがつかなかったときの森下には、悲壮感があった。昨年にはなかった。点を取れない打線がそうさせたとも言えるんだけど。森下には山本のようになってほしい。


ところで、オリックスの選手がパッと見、杉本裕太郎以外は総じて体が大きくない印象だった。モヤさまは別格として。吉田正尚は小柄でも体幹強いが。

ちょっと非力なイメージで、カープみたいだった。点、取れなかったもんね・・・。

日本シリーズ、首脳陣は見ていたのだろうか。見ていたとしても、どこまで学んでくれるのか、期待薄。だからこそ、選手には見てほしい。

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2021年11月28日

山本由伸すごかった、大谷翔平みたいだった


2021年のプロ野球が幕を閉じた。

11月27日、2021日本シリーズ、オリックス・ヤクルト第6戦(ほっともっとフィールド神戸)。1対2で、ヤクルトが覇者に。

すごかった。第5戦まで、1点差が4試合、2点差が1試合。最後の最後は、12回延長、1点差で決着がついた。

試合開始から吐く息が白かった。よりによって気温7℃の球場で、23時過ぎまで続いたゲーム。延長に入った頃か、CMがいっさい入らず、試合の緊迫感がより味わえた。TBSもえらかった。


山本由伸が9回141球を投げきった。8回、三者連続三振、126球でベンチに戻ったとき、高山投手コーチと「お疲れさま」の握手。

これで交代かと思いきや、その握手がずいぶん長い。そのあとも中嶋監督と何か話してる。そうしたら、ベンチ前でキャッチボールを始めた。きっと、自ら申し出たんだと思った。

9回を三者凡退に打ちとって、やりきった表情でマウンドを降りる山本。この力投に、野手は何としてでも応えないと。

だったのだが、9回ウラからヒットすら出ない。延長戦、モヤもジョーンズも、もういない。


山本の投球に引き寄せられるように、オリックスのリリーフ陣にも気迫が。

10回は平野佳寿が押さえ、11回には能見篤史がワンポイントで村上宗隆を打ち取り、比嘉幹貴が受け継ぐ。12回の富山凌雅も気迫がこもってた。2アウトとり、このまま行くのかと思えば、吉田凌に代えてきた。

川端慎吾の打席でパスボールが出て、塩見泰隆が2塁に進塁したのは痛かった。坂倉将吾には捕手をやらせてあげたいけれど、やっぱり任せるのは難しいとも思った。

第5戦で、オリックスの代打の切り札・ジョーンズが逆転ホームランでとどめを刺し、第6戦では、ヤクルトの代打の切り札・川端が決定打を放った。


オリックスのリリーフ陣の気迫もだったが、ヤクルトのリリーフ陣とヤクルトベンチの気迫はさらにすごかった。

スアレス、清水昇、マクガフが回またぎ。普通なら失点の香りがするシチュエーションで、オール無失点。

オリックスがこんなに打てないとは。たとえば、山本が完封したとしても、点を取らないと勝てない。


勝てなかったけれど、山本は素晴らしかった。

9回になっても投球の質が落ちない体の強さと技術の高さもさながら、6回、宗佑麿と紅林弘太郎が続けてエラーをして、ノーアウト1塁2塁になったとき、両手で「大丈夫、大丈夫」のしぐさ。結局、無失点に押さえ、若手のエラーをカバー。

このとき、解説の新井貴浩さんの言葉の使い方がまた素敵だった。若手が守備で山本の足をひっぱった、なんて言い方はせずに、「守備で山本投手に負担をかけた」と咄嗟に言葉を選んでいて、エレガントだった。

このエラーを取り返すべく、若い二人にはバットで見せてほしかったんだけど。


それでも山本、ベンチに下がっても、ベンチ前で応援。味方の打撃に反応して、ずっと笑顔が見えた。さすがに川端に点を取られたとき、スッと真顔になったけど。

こんなに体を張って、いいピッチングをしても、ここまで味方が点を取れないのでは。それなのに山本には悲壮感がない。野球を心底楽しんでいるように見えた。別次元。大谷翔平みたいだった。そうしたら、試合後、「本当に楽しかった」と語っていた。(「日刊スポーツ」)

今シーズン、打線の援護なく勝ちがつかなかったときの森下暢仁には悲壮感があった(昨年はなかった)。

接戦=オリックスが打てなかった結果に終わったけれど、山本の投球と、マウンドとベンチでの振る舞いは、鮮烈だった。
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2021年11月26日

日本シリーズ第5戦、贈り物をいただきました


11月25日、2021日本シリーズ、ヤクルト・オリックス第5戦(東京ドーム)。5対6で、オリックスが2勝3敗。神戸で相まみえることに。

流れはどう見ても3勝1敗のヤクルト。それが、取って取られて、取られて取って、最後に代打のジョーンズの1発でとどめ。興奮しました。

試合序盤、オリックスはポンポン早打ち。カープか、これはカープなのか。今日もだめなのかと思われた。

中嶋監督はこの日、やっとオーダー変えてきた。打ってる19歳の紅林弘太郎が8番7番とは解せなかったが(小園海斗を8番に置いてたカープのよう)、6番にあげてきた。

得点の香りがしなかった安達了一もベンチ。日本シリーズ初登場の20歳の太田椋をスタメンに。動き遅い。でも、遅くなってもしないよりずっとよかった。


4回、吉田正尚ヒットからの杉本裕太郎タイムリーで、1対1、同点にこぎつけば、4回ウラ、村上宗隆がホームランで、2対1。村上すごい。

6回、T-岡田がタイムリー。2対2、よっしゃーーー。だったのだが、T-岡田挟まれ、3アウト。追いつくも突き放すことができないオリックスにジリジリジリ。やっぱり今日もダメなのか?

7回、石山泰稚が3連投。高津監督が石山を信頼しているのはよぉくわかります。でも3連投は何かが起こるかも? さよう、起こりました。

紅林ヒット、伏見寅威バントで送って、太田椋が3塁打で、1点。よっしゃーーー。そして、代打・モヤさまがタイムリーーー。2対4と、逆転。

8回にも、紅林ヒット、伏見のタイムリーで、2対5。神戸へ、神戸へ帰れるかもしれません。


だったのだが、8回ウラ、ヒギンズがしょっぱなから連続フォア。「代えて、代えてったら、代えてー」と叫ぶも、続投させる中嶋監督。もうカープの試合かと思いました。

そして、山田哲人が3ラン。5対5と、また同点。やっぱり山田、すごい。ヤクルトの勢いは止められないのか。スタンドでは泣いているヤクルトファンも(でも、その涙、早かった)。

それでもまだヒギンス続投。1アウトとって(もう次からお休みしててね)、やっと交代、山岡泰輔です。日本シリーズに間に合った。

今日、オリックスが負けたとしても、山岡が見られたからよかった。そう思うことにしようと言い聞かせた。


9回は、マクガフ。打席には、代打の切り札・ジョーンズ。

第1戦、マクガフがジョーンズにフォアを与え、オリックスの逆転劇は大きく動いた。これは勝機かも。

ジョーンズ、3球目を、息を吐くようにホームラン。5対6、引っくり返した。

最高にカッコよかった。メジャーのスーパースターだったというジョーンズ。格の違いを感じた。こんな場面でこんな一発見せてくれるとは、オリックス、大枚はたいた価値あり。


9回ウラ、やっと平野佳寿も見られた。が、いきなりフォア。ドヨ~ン。おまけに、代打の切り札、川端慎吾もやっと登場。フェンスぎりぎりのライトフライには、ひやっとした。

塩見泰隆は、低めの球がストライク判定で、見逃し三振。この判定にはオリックス助けられた。

これは、今年の見ごたえある日本シリーズ、もう1戦(もしくは2戦)見られるようにと授けられた、プロ野球ファンへの贈り物と心得た。ヤクルトファンにはそんなものいらなかっただろうけど。

最後は青木宣親を打ち取って、試合終了。やった。まだ今年の野球が楽しめます。


勝利監督インタビューで中嶋監督は、「第6戦は山本由伸で行く」と宣言した。これは、勝ちに行くという宣言。

「試合を作るのは先発投手」を実感させてくれる今年のシリーズ(リリーフは悲喜こもごも)。しかし、オリックスはまだ先発に勝ちはついていない。

山本由伸、2度目のマウンドは、きっと譲らないだろう。でも、何が起こるかわからない。第7戦まで、ぜひ。
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2021年11月25日

接戦を ものにできない オリックス


11月24日、2021日本シリーズ、ヤクルト・オリックス第4戦(東京ドーム)。2対1で、ヤクルトが3勝1敗。王手かけました。

「接戦」とは、力が拮抗していて、勝負がなかなか決まらない状態のこと。そういう意味では、今日も接戦。

でも、競り合ってる感じがしない。オリックス、石川雅規に3安打。ここまで打てないとは。パワーピッチャーの多いパ。かえって石川先輩のようなタイプには調子合わないのか。

またしてもヤクルトを突き放すことができず、淡白なときのカープのようだった。物足りなかった。


どうした、 オリックス。これでリーグ優勝できたの?と思ってしまう試合だった。チーム同士の相性もあるだろうけれど、パの強いイメージはどこへ。

毎年のように交流戦で、カープはオリックスにしてやられたり続きなのに。カープが弱いって話なんだけど。

接戦をものにできるのが強いチームと言う。今の時点では、その接戦をものにしたヤクルトの方が強いということ。

今年のカープは接戦で勝てなかったものね。と、カープの至らなさに話がたどり着く。


えぇい。
またしてもサンタナに一発打たれるし、ゲッツーも多いし、終盤、吉田正尚やモヤさまが打ってもつながらないし。モヤモヤする。

昨日も今日も、サンタナ打ってご機嫌。ベンチでニヤニヤ顔(そら気分いい)。調子にのってるから、6回、宗佑麿のライト前ヒットをファンブルして、その間に1塁の福田周平がテテテと還ってきて、1対1、同点に。ツーン。

しかし、6回ウラ、増井浩俊がフォア連発、ランナーためて、比嘉幹貴に交代。

このシリーズ、好投してきた比嘉先輩も3回目。昨日の吉田凌に続かないかと予感がしたら、オスナに打たれて、2対1(自責点は0だけども)。


どっちが勝っても負けてもいいと思っていた日本シリーズ。でも、やっぱりオリックスびいき。応援してます。今日も、あ゛ー。もぉぉぉー。ドン!(机たたく音)と、カープが負けたときとおんなじ状態に。

このところ、勝つのはパばかりだった日本シリーズ。ヤクルトが勝てば勝ったで喜ばしいことでもありますが。

今日のオリックスのよかったとこ。ショートの紅林弘太郎が体強そうな守備を見せてくれていた。先発の山﨑颯一郎が伸びやかな球を投げていた。この山﨑、床田寛樹の目元を可愛らしくしたような面立ちで、初めましてだが、親近感。

しかし、先発が好投しているのに、点がとれていない。まるでカープ。

まだ1回も平野佳寿が投げるとこ見てないんですけど。寒くて選手とお客さんには申し訳ないけど、ほっとモットフィールドへ持ち越して欲しい。もうちょっと野球を楽しみたい。このままでは不完全燃焼オリックス。
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2021年11月24日

今年の日本シリーズ面白い、でもそれって・・・


11月23日、2021日本シリーズ、ヤクルト・オリックス第3戦(東京ドーム)。5対4で、ヤクルトが2勝1敗に。

今年の日本シリーズ、目が離せない。ワンサイドゲームにならない拮抗したゲーム、たしかに面白いです。

裏を返せば、昨年と一昨年が面白くなかったということ、巨人が試合の体を成していなかったということ(その前のカープ以上に)。

ふだんあまり野球を見ない人も、ふらっと中継を見て、野球って面白いと思ってもらえたらいいな(昨年は、こんな試合では野球人気が低下するんじゃないかと本気で心配になった)。


先制したのはオリックス。3回、満塁で宗佑磨がタイムリー。よし。

でも、1点どまり。吉田正尚と杉本裕太郎の4番5番だったのにもかかわらず、突き放せなかった。これは、満塁で1点では勝てないカープの法則が適応するのでは。と、先制したけど喜べないムード。

長いイニング投げられないイメージのオリックスの田嶋大樹。がんばったけれど、5回途中で降板はオリックス的にもったいなかった。

ベテラン・比嘉幹貴が山田哲人をゴロに仕留めるも、ワンポイントでバルガスに交代。延長線もあり得るのに、この早めの継投がちょっと心配。

しかも、いきなり連続フォア。バルガス~(うぅ)。中村悠平にタイムリーを打たれ、しかも宗がどこ投げてるの? と、あらぬ方向への送球をする間に、1塁にいたサンタナまで帰ってきて、3対1。一瞬、何が起こったかわからないくらい、あらぬ方向への送球エラー。ドーン。


しかし、6回、すかさず吉田が2塁打、杉本が2ランで、3対3、同点に。打つ人が打つ。

7回には、吉田のタイムリーで、3対4、オリックスが逆転。さすがシーズン得点圏打率4割の打者(鈴木誠也、聞いてるかー。聞いてるね。よく自虐ネタ披露してるもんね)。

この後、満塁となって、これまた得点圏打率の高い代打・ジョーンズが、石山泰稚に空振り三振。

またしても、満塁という絶好のチャンスに、点がとれず。1点リードでは勝てないカープの法則がここでも・・・。


7回ウラ、2戦とも好リリーフの光った吉田凌が、日本シリーズ中ノーヒットだったサンタナに2ラン浴びて、5対4。ヤクルトが逆転。

このとき吉田、おもわずしゃがみこむ。第1戦の奥川同様、ダメですよ、美しくないですよ。いい男はホームラン打たれてもしゃがみこんじゃダメ。森下暢仁はしゃがまない(きっぱり)。

9回、第1戦で逆転を招いたマクガフが登板。主軸でない若月健矢がバットをへし折って出塁。よし。しかし、吉田は申告敬遠され、杉本も打ち取られ、終了。マクガフにリベンジの機会を与えてしまう。


リリーフ陣にもうひとつ盤石感がないオリックス。山本由伸と宮城大弥の2枚看板に勝ちがつかなかったこともボディブローのように効いてくる。

打線もヤクルトの方が塩見に青木に山田に村上、サンタナ、オスナ、中村・・・手ごわい感がある。オリックスには吉田はいれど、宗、杉本、ときどき紅林と、手薄感が。

流れがきているヤクルト。どっちが勝っても(負けても)いいと思ってはいたけれど、オリックスに点が入ると、よっしゃーと思わず叫んでいる。がんばろう、神戸。
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2021年11月23日

九里がカープに残るなら


11月22日、九里亜蓮が、FA宣言せず、カープに残留することを発表。大瀬良大地に続き、九里もカープの人に。

九里もチームへの愛着を語っていた。昨年、チームに残留した、山田哲人や大野雄大も、そうだった。

新しい環境を求めて挑戦するところを見てみたい気持ちもあったのだけど、「3連覇した時も日本一にはなれなかった。このチームで日本一になりたいという気持ちがあった」という言葉を聞いて、よろしくお願いしますという気持ちになりました。


11月21日、カープは秋季練習を打ち上げ。

野間峻祥が「今年は悔しいシーズンになりましたが、この悔しさを忘れることなく、高い意識を持って来シーズンこそ、優勝できるように頑張っていきましょう」と、最後に締めくくる。

野間に言われても・・・なんで野間・・・という気持ちはあったが、「優勝」という言葉を前面に出していくのはいいと思った(プロなんだから当たり前なんだけど)。

どんどん今年は「優勝」「日本一」という言葉を出していこう。


11月22日、沢村賞も発表された。もう、山本由伸しかないでしょうという通りの結果に。

堀内恒夫さんの「残念ながらセ・リーグの投手の成績では、私は沢村賞を選考するには値しないと思っている。もうちょっとセ・リーグの投手も頑張ってほしいなと思う」の言葉も、その通りと思う。(「スポニチ」)

九里も今年、阪神の青柳晃洋と並んでセの最多勝をとった。九里が最多勝かという気持ちも、正直あった。まだまだこんなもんじゃないだろう、と。九里も、他の投手も。

私が九里のことを過小評価しているのかもしれない。こんな失礼なことを言うファンの気持ちを覆すくらい、来シーズン、さらに安定したピッチングを見せてほしい。

抜きん出た投手はメジャーへ渡り、手薄感が否めない。大瀬良も九里もカープの柱だけど、このくらいで満足はしていないので。


大瀬良や九里は声をかける球団があるのではと想像できたが、野村祐輔のときもカープはラブコールして引きとめた。

あのとき、野村に他に行き場があるようにも思えなかった(ほしいと言ってくれる球団はあったかもしれないが)。

FA権を獲得した選手に対し、囲い込むことに熱心になる球団の姿勢に違和感を覚えることもときにはある。

そして、そんなことを思うファンが賞賛したくなるようなプレーを選手には見せてほしいと思う。


いいとか悪いとかではなく、2015年、
FA宣言した木村昇吾さんはチャレンジングだった。

木村さん、今シーズン、野球解説にデビュー。この解説が面白かったという話を、何人かの方のブログで読んだ。おぉ。木村さんの仕事が増えるかもしれない。ちゃんと見ていてくれる人がいる。

面白い解説を聴いて、「この人、野球のことわかってる」と尊敬したくなることが多々ある。いずれ、木村さんにコーチをしてもらうというのも面白そう?(天谷さんには声かけなくていいから)

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2021年11月22日

点をとらないと勝てないという当たり前の話


11月21日、2021日本シリーズ、オリックス・ヤクルト第2戦(京セラドーム大阪)。

0対2で、ヤクルトが1勝1敗に。

第1戦に続き、第2戦も見ごたえありました。試合の体を成していなかった昨年の日本シリーズとは大違い。

先発は、宮城大弥と高橋奎二。山本由伸と奥川泰伸に続く、これまた楽しみな若いエースの投げあい。第1戦でこうなるのではと予想していた(が実際そうならなかった)テンポのよい投手戦が、第2戦で繰り広げられた。

宮城は、5回までオール三者凡退。1ヵ月ぶりの登板のブランクを感じさせない。しかも、いつものあの飄々とした風情。笑うと可愛いのだけど、マウンド上では表情変えず、老成したように見える20歳。投球ともども、ほれぼれします。

高橋も、5回まで毎回走者は出すものの、無失点。いつどっちが得点するのか、じりじりする展開に。


動きがあったのは6回。それまでノーヒットの宮城、西浦直亨に打たれる。完全試合を意識する頃合にそれがついえると、かえってリズムがおかしくなる。点は与えなかったが、坂口智隆にも打たれる。

7回、村上宗隆にヒットを打たれるが、あとは押さえて、小さくこぶしを握る。この小さいこぶしが、またいい。

一方、高橋は、徐々に調子を上げ(と言っても、ここまで無失点と大好投)、6回7回と三者凡退。

8回、球数も増え、少し疲れの見えてきた宮城。ここで初めてフォアを出す。その後、塩見泰隆がつなぎ、青木宣親がタイムリーで、やっとヤクルトが1点先制。

ここで、宮城は吉田凌に交代。飄々とマウンドを降りる。吉田は山田をビシッと空振三振に打ちとって、今日もかっこよかった。


ここぞでタイムリーを打つ青木、さすがです。

カープがいまだに三連覇の名残を大事にするように、たとえば松山竜平をスタメンに置いた日には、いつまで昔の名前で出ていますなんだーと不満を口にしたりしますが。若い選手を出せって闇雲に言ってるわけじゃないんです。

覇気のあるプレーを見せてくれれば、年齢関係なく応援します。青木や中日の福留孝介のような、打席に立たれるとなんかこわい。そんな選手のことは尊敬していますから。


ヤクルトは9回にも1点追加で、0対2。122球を投げていた高橋、9回ウラも続投。三者凡退で、完封してしまった。

宮城も素晴らしかったが、終盤になっても球に力があった高橋もすごかった。緊迫感のある試合なのに、その緊迫を楽しんでいるように、ゾーンに入っているように見えた。

ロッテとのCSでも、ロースコアの試合を繰り広げていたオリックス。雲行きはどうなる。第3戦からの展開が、さらに楽しみに。

リーグ優勝したチームでさえ、どんなに素晴らしい投手が揃っていても(森下とか森下とか森下とか)、点をとらないと勝てない。今シーズンのカープは言うまでもない。
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