2018年8月9日

中﨑翔太は今のカープの象徴?


8月8日、中日戦(マツダスタジアム)。

追いつかれたり、追いついたり。中日側のエラーやフォアによる押し出しにも助けらた側面もありましたが、7回には會澤翼の、8回には丸佳浩のタイムリーが出て、2点差とし、中﨑翔太が通算100セーブ達成したゲームとなりました。

先発の九里亜蓮が4回で降板となり、早くも中継ぎリレーに突入。3対3の同点の場面で後を受けたのは、高橋樹也。樹也が5回、6回を無失点で抑えた直後、カープは2点を追加。

8月5日、DeNA戦でプロ初セーブをあげた樹也に、ここは初勝利をぜひともプレゼントしてほしい! リードを守ってほしい!

そう願った直後の7回、永川勝浩が打たれ同点に追いつかれ、樹也の初勝利は消えました。



通算100セーブをマークした中﨑。代名詞となるような決め球があるわけではなく、いわゆるクローザーのイメージとは少しかけ離れた存在。

おのずとクローザーの位置に着いたというより、クローザー不在だった時代に抜擢され、育てられ、ここまできた選手。

コントロールや球威に突出した存在というイメージではないのですが、特徴のないのが特徴。そんな独特の存在になっているのかもしれません。まるで今の、ものすごく強いと言えないのに、リーグトップを走っているカープと重なります。

そうは言っても、100セーブをマークするということは、その何倍もの試合に出続けたということ。誰にでもできることではありません。

「椅子に長時間座ると腰によくない」と、シーズン中は外食を控えているとか。試合に出続けるため、身体のケアを怠らないプロフェッショナルな一面も、この記事(「スポニチ」)から知りました。

黒田博樹が現役中、ものを拾うときにも(右手に何か起こらないよう)右手を使わないようにしていたという話を、引退後に聞いて感じ入ったことがありますが、ここでもまた感動しました。

ある有名な野球選手がハワイでリゾート中、サンダルを履いていて、監督に「ケガしたらどうするんだ」と不用意さを注意されたという話を聞いたことがありますから(それでも名だたる成績を残した人ですから、それはそれですごいですね)、中﨑の日頃からのケア、100セーブは伊達じゃない! ですね。

本人にとって、一つの経過地点に過ぎないことと思いますが、中﨑どん、おめでとう!



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2018年8月8日

まるでカープが強いチームに見えてきた


8月7日、中日戦(マツダスタジアム)。

1軍に復帰してから打撃好調だった安部友裕が骨折のため登録抹消。この日、サードの守備についたのは西川龍馬ではなく、上本崇司。今シーズン初スタメンです。

打撃があんまり期待できない上本の起用に、緒方監督は勝つ気があるのか? と、最初は不可解なものを感じたのだけど、この日の先発は、ジョンソン。もしかして野手のエラーに敏感なジョンソン対策?

しかし、この上本が、この日のゲームで素晴らしい好守を連発。球場を湧かせていました。選手の起用がこの日もこんな形で活きて、カープに波が来ているのを感じます。こわいくらい。

前回、すんでのところでノーヒットノーランを達成されそうになった中日の先発・ガルシア(カープから3連勝中)を、この日は初回から連打し、3点先制。その後も2点を追加して、ガルシアは4回で降板。

苦戦すると思われた横浜とのゲームも勝ち越し(競り勝ち)、天敵・ガルシアも攻略し、まるでこれではカープが強いチームみたいに見えてくるではありませんか。



今年、昨年、一昨年と、野球解説者の方たちが「カープは強い」という言葉を発するたび、うぅぅぅん。違和感があって仕方ありませんでした。

チャンスに打てない場面も、「勝利の方程式」と呼ばれるのが居心地悪くなるような場面も何度も見てきたし、突出した強打者や先発、リリーフ陣がいるとも思えず、カープって、本当に強いの? これでリーグ2連覇してるって、どういうこと? 他チームが強くないと言うしかないのではと思ったものでした。

今年の前半は痛々しい投壊現象も起きていましたが、今村猛やジャクソンがいないのに、その穴をフランスアや永川勝弘、高橋樹也と新しい(復活組もいますが)力が埋めるどころか盛り立ててくれいます。

前半戦、打撃開眼してた野間峻祥がケガで登録抹消されて痛手と思っていたら、いつのまにか痛手を感じないくらい、起用された選手がそのつど活躍し。カープの強さを選手層の厚さと称する人もいますが、それを実感する後半戦です。

この日のヒーローインタビューはジョンソンと丸佳浩。

7連勝中と安定感のあるジョンソンは、カープのエースと呼んでもいいですよね? この日は2回の打席でも、1球目でバントをきれいに決めていて、そんなところも素晴らしかった。

丸にいたっては、ヒーローインタビューでの堂々とした受け答えから、3連覇を確信しているのをものすごく感じとりました。そういう自信も、日々のゲームの積み重ねと2連覇の経験を通して備わってきているとしたら、それは大きな強み。

過大評価をすることはないけれど、過小評価することもないのだと、後半戦のカープを見ていて、思うのでした。

セ・リーグ村で快進撃を続けていることに満足せず、歩をゆるめずまいりましょう。



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「逆転のカープ」という実績

2018年8月6日

エラーが出ても流れを相手に渡さなかった高橋樹也、プロ初セーブ!


8月5日、DeNA戦(横浜スタジアム)。

9回、中﨑翔太が同点打を浴び、延長戦が決まったとき、また長い夜になるのかと思いきや。

10回、カープは1点を追加し、逆転。その裏、勝ちパターンの投手が出尽くしたカープベンチが送り出したのは、3日にも好投を見せた、高卒3年目の高橋樹也。ここで、身が一つ自然と乗り出しました。フランスアが登場するときのように。

しかし、先頭打者の打球を3塁の安部友裕がエラー。ここで。こんなところで。いけませんて、ア・ベー。

だがしかし、その後、フライとダブルプレーでスリーアウト!

この日のヒーローインタビューは、プロ初セーブをマークした高橋樹也。ふてぶてしそうな、その中にも愛嬌があるような表情と受け答えに味わいが。

「10回の裏、マウンドに上がって、先頭バッターが塁に出るかたちになりましたが、気持ちの方はどうでしたか?」と問われ、答えたこの言葉にはグッときました。

「野手がしっかり取ってくれた点なので、野手がエラーしても自分が抑えてやるという気持ちで投げました」

こういう人がピッチャーに向いているのだと感じ入りました(大瀬良大地、聞いてるか〜)。



前日、打順を8番に降格されたゲームで2安打した菊池涼介。この日は早くも2番に復活。8番のショック療法(?)が相当効いたのか、5打数4安打2打点とフル回転。

たった1日で、2番に戻したことには驚いたのですが、菊池のことをよくわかった上での采配だったのかもしれません(深読みかもしれませんが、だとしたら、なかなかのこと)。

それにしても、7回・8回を投げたDeNAの三嶋一輝の気迫感じるピッチングも素晴らしかった。この3連戦を3連投。そのすべてが三者凡退。カープはまったく三島を打つことができなかった。

9回、3塁走者を置いて、静かに力強く粘って粘って、9球目に同点タイムリーを打ったロペスもすごかった。必ず打つという確信を持って臨んでいるような集中力が伝わってきて、これぞプロというか、職人というか、素晴らしかった。リスペクト!

昨年、一昨年と、大量得点を奪われて終わるイメージが大きかったDeNA戦。こんなに僅差でのゲームが続くとは思いもしなかった3連戦でした。



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2018年8月5日

菊池と岡田と薮田のあれこれ


8月4日、DeNA戦(横浜スタジアム)。

前日、勝ちパターンのリリーフを総動員しながらも、延長11回でサヨナラ負けしたカープ。

この日は、先発・大瀬良大地が安定したピッチングで8回(104球)まで投げ、おおむねリリーフ陣を休ませることができ(最後は中﨑翔太が登場しましたが。1点取られましたが)、なによりでした。

一方、DeNAの先発は、20歳の京山将弥まさや。投げっぷりのよさ、打たれても表情を変えないところ、そのうえ黒田博樹似の顔立ち。と、相手チームながら応援している選手の一人です。

ちなみに、家族に「黒田に似てると思わない?」と聞いてみると、「そう言われれば、似てなくもないけど……。目が新井貴浩に似ている」との答え。そ? かな? それはそれでまた応援したくなるというものです。

ところで、京山と黒田の思わぬ共通点を発見。京山の座右の銘は、「耐雪梅花麗」だそう(「サンスポ」)。これは黒田と同じではありませんか。高校時代のチームメイトから贈られた言葉で、黒田とは関わりのないことのようでしたが、ますます応援しがいを感じるのでした。



この日のスタメンで、ついに菊池涼介が2番から8番に(2番には安部に)。

6月2日の記事で、「突然、何をやらかすかわからない菊池涼介のような存在が下位打線にいるのも、相手にとっては不気味だと思いますよ」と書いたことがありました。ここはひとつ、のびのびと開き直ったバッティングを見せてほしいところ。

と、思っていたら、早速2回、菊池からタイムリーの快音が。しかも、田中広輔のタイムリーで菊池がホームイン。新鮮な光景です。しかも、キク・タナでしっかりつながりがってるという。

前日のゲームで、菊池はチャンスの場面で代打を送られ、むくれていたと聞きましたが、菊池ほど実績のある選手に代打を送ったり、打順を下げたりは、なにかと配慮があったりするのでしょうが。その点、近ごろ怒られてばっかりの岡田明丈と薮田一樹。

まだプライドが邪魔するほどではない若い二人は、ストレートに怒られやすいんでしょうね。それはそれで悪くないようにも思えてきました。これからへの期待の現れとも言えますから。勝負の世界ですから。

怒りやすい(怒られやすい)というのは、逆に言えば、打たれ強さがあるとも言えます。岡田、がんばれ!(次回こそ)



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2018年8月4日

9回に3点差を追いつきながらも、延長11回サヨナラ負け、こんな長い夜は……


8月3日、DeNA戦(横浜スタジアム)。

先発が野村祐輔だったことが遠い記憶に感じるくらい、延長11回の長いゲームになりました。

1回と2回は順調に終えた野村。腕も振れているように見え、いい感じに思えたのだけど、3回、5安打で3失点。球数早くも68球。今日も5回までの定時退社か?

と思いきや、その後持ち直し、尻上がりによくなって、6回はポンポンポンと三者凡退。球数は108球となったが、もう1イニング見たくなる内容だった。

結局、7回は永川勝浩と交代したのだが、終わってみれば6回3失点のクォリティスタート。見たところ頼りになるタフな雰囲気はなくとも、試合をこわさなかったところはさすが。

この日は、らしくないバントの失敗があったり(岡田明丈にはよく見られますが)、ゴロを捕球しにいったとき転んだり、ところどころほころんでいましたが。



9回のカープ。6対3の3点差を追いついて、延長に持って行った巻き返しはすごかった。

ですが、7回、横浜ツーアウトの場面。ロペスの打球にとびつき、確実にアウトのタイミングですぐさま1塁に送球した田中広輔の好プレーが出ながらも、1塁のメヒアがその送球をいったんグラブに収めながらも落球。

エラーの判定はついていませんでしたが、その後、横浜から連打を浴び、3失点することに。

このあと、9回の同点劇が生まれ、11回までゲームは続くことになったけれど。あの広輔のスーパープレーを生かせなかった時点で、この日の流れを一つ、手放していたように感じられてなりませんでした。

負け方に良いも悪いもないけれど、永川、中崎翔太、フランスア、一岡竜司と、勝ちパターンのリリーフ陣をすべて送り出しながらも勝ちを持っていかれた、この日の選手の徒労感といったら。相当なものなのでは。ましてやこの真夏の夜に。

その中でも、8回を任された、3年目、今シーズン初登板の高橋樹也(岡田と同期の高校生ボーイだった彼)の好投を見ることができたのは嬉しかった。



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2018年8月3日

岡田と藪田またしても


8月1日は、13対7とヤクルトに大勝したカープ。

前回の記事で、「リリーフ陣の負担がなるたけ軽くなるよう、先発が腰をすえて長いイニングを投げてくれることが期待されますが、それには打線ができるだけ点を多くとって、先発が1イニングでも長く投げられる状況を作り出すことも大切」と書きましたが、その状況を作り出せたゲームになりました。

大量援護を受けて、余裕を持って投げられた九里亜蓮。7回に一気に5失点しましたが、それをなんとか許せる状況を打線が作っていた。

得点を量産した翌日のゲームは、こと切れたように静まるイメージがあるカープ打線。翌日の先発・岡田明丈の不運なめぐりあわせを早くも案じたほど。

8月2日、ヤクルト戦(神宮球場)。その心配は的中。



ここにきて、尻上がりに調子を上げているというヤクルトの先発・原樹理の前に、カープ打線は4回まで連続三者凡退の、ノーヒット・ノーラン状態(というよりその前に、RCC放送を6時過ぎにつけたら、初回に岡田がしょっぱなから5連打浴びて、もう4失点しとるがな〜)。

7月18日の中日戦、7回までノーヒット・ノーランだったガルシアとの対戦を思い出します。思えば、あの日も投げ合ったのは岡田だった。

しかし、5回に鈴木誠也が初ヒット。得点にはつながりませんでしたが、前日の5打数5安打7打点の4番の存在を感じました。

7回には、やっと原から1点を奪い、4点対1と、3点差に迫りました。さぁ、ここから。と、誰もが(選手もファンも)ギアを入れようとした矢先、1軍に復帰したばかりの藪田和樹が、フォアと連打(ホームラン2本を含む)で4失点。

岡田・藪田コンビはまたも信頼を勝ち取ることはできませんでした。2失点した、もう一人のリリーフ・飯田哲矢も。

その中にあって、8回、メヒアの2ラン(初本塁打!)は嬉しかった。9回にも田中広輔の3塁打で1点追加。終盤に点を追加し6点差としたのは、前日のヤクルトと同じ。

思えば、あの前日のヤクルト打線につけた火が、この日のゲームの初回につながっていたという感じ。流れというのはその日のゲームの中だけではとどまらないものなのですなぁ。

この日のカープの終盤の追い上げが、DeNA戦での打線爆発の導火線となりますように。



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2018年8月1日

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7月31日、ヤクルト戦(神宮球場)。

カープの先発・ジョンソンは初回、先頭打者からいきなり3者連続ヒット。なかなか1アウトがとれません。7月26日の藤浪晋太郎か。

スリーアウトをとるのに時間かかっていました。4安打で、2失点。ですが、初回乱れても徐々に自分のペースを取り戻す、それがジョンソンスタンダード。

この日も、2回以降は無失点。5回を投げて球数は97球と少し多めでしたが、台所事情を考えるともう1回投げてほしかったところ。ですが、6回、ツーアウト2塁3塁のチャンスの場面でジョンソンに打席が回ってきて、新井貴浩と交代。

この日の新井さんは、ヤクルトの小川泰弘から神宮球場で逆転3ランを放った2017年の七夕の夜の再来とは行きませんでしたが。

このあと、6回を一岡竜司、7回を永川勝浩、8回をフランソワと無失点リレーが続きます。しびれます。フランソワの三者凡退にはことさら。



9回のマウンドには、中﨑翔太が。ワンアウトとったところで連打を許し、ヤクルトが1点を追加。そして、ツーアウト満塁の場面で、打席にはバレンティン。

もう中﨑さんてば。最後の最後に劇場をここまで盛り上げなくっていいんですよ。お気遣いなぐ(「あまちゃん」の夏ばっぱで)。

しかし、さらに劇場を盛り立てたのは、捕手の石原慶幸だった。3球連続でインサイド攻め。ボール・空振り・ゴロと、3球でバレンティンを仕留めました。

しびれました。會澤翼ではこの光景は見られなかったと思われます。いえ、他チームの捕手でもなかなか。3球すべてインサイドを要求した石原もすごかったが、それに応えた中﨑も素晴らしかった。

この日は、先発ジョンソンからリリーフ陣の一岡・永川・フランスア・中﨑の投手リレーがよい仕事を見せてくれましたが、ヤクルトの先発・小川と、ベテランの中継ぎ・近藤一樹から点を奪った打線も素晴らしかった。

リリーフ陣の負担がなるたけ軽くなるよう、先発が腰をすえて長いイニングを投げてくれることが期待されますが、それには打線ができるだけ点を多くとって、先発が1イニングでも長く投げられる状況を作り出すことも大切。

武士は相身互いではないですが、先発の踏ん張りも、打線が機能することも、ともに欠かせない要素。と、当たり前のことを改めて感じた真夏の神宮戦でした。



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