2023年11月2日

ここ一番で打てる打者、ダブルエラーしても逆転劇


11月2日(木)、日本シリーズ第5戦
阪神・オリックス戦(甲子園)、6対2。阪神3勝、オリックス2勝で、阪神が日本一に王手。

もう、いちいちワーワーうるさーい、甲子園。

昨日に続き今日も、8回に湯浅京己が出てきて、さらにボルテージが上がる球場。ただでさえ蜂をつついたようなスタンドの歓声がいっそう大きくなる。あの空気がもってかれる感はひときわ。


5戦通じて、両チームともエラーがゼロの試合がない。相手エラーをきっちり得点につなげる両チーム。ここは、シーズン中、相手のエラーを得点に結びつけられないことも少なくなかったカープとの違い感じる(弱い、弱いねん)。

そういう試合が目につくからこそ、見方のエラーをカバーするリリーフ陣の投球がまた際立つ。第4戦、7回の小木田敦也と8回の宇田川優希、素晴らしかった(9回、ワゲスパックでサヨナラ負けしたけれど)。

今日は、7回、森友哉のセカンドゴロを、中野拓夢が後逸したうえに、森下翔太がファンブルのダブルエラーで、オリックスに2点目。

ふつう、こんなエラーが出たら、流れ悪くなって終わってもおかしくない。でも、このダブルエラーが致命的にならなかった。オリックスは1塁2塁で残塁、もうひと力及ばず。


オリックス先発の田嶋大樹が大好投。田嶋と言えば、5回の壁。そんなイメージがあったけど、今シーズンはけっこうそれ以上のイニング投げている試合も多かった。

今日も7回4安打無失点。阪神打線をしかと抑えていた。球数も83球。もう1イニング行かせてほしかった、という結果になってしまった。

8回、山﨑颯一郎が抑えられず、宇田川さえも打たれ、阿部翔太も止められず、一気につごう6失点(エラー付き)。


シーズン中、ホームランは84本と、カープの96本より少なくリーグ5位だった阪神、5戦を通じていまだホームランなし(かくいうオリックスも第3戦の頓宮裕真と、今日のゴンザレスの2本だけ)。

ホームランがなくても、1位独走。そんなシーズン通りの結果を今日も見せた。ここぞのところで、つながって、効率よろし。見習いたい、カープ。

8回も、木浪聖也、糸原建斗が塁に出て、近本光司がタイムリー。中野がバントで送って、森下が2点タイムリー(まだまだ続くよ、大山悠輔がタイムリー、坂本誠志郎が2点タイムリー)。シーズン中と一緒。ここぞで打つ人が、大舞台でも打つ。

宮城大弥が第2戦、ここぞの投球を見せた。シーズン通してもローテの柱だったけど、ここ一番の試合で力を出せる宮城、素晴らしいと思った。3年連続沢村賞の山本由伸がかすむほど。

それと同じで、ここ一番で点を取れる近本、森下、すごい。記憶に刻みこまれちゃう。


土曜日からまた京セラドームへ。ボッコボコに逆転されたオリックスがこのままで終わると思いたくない。なぜならばオリックスファンだから。

だけでなく、なんとなく、逆転劇を見ていた頓宮や杉本裕太郎、ショックを受けていたように見えた宇田川らの表情を見ていたら、まだ終わってるとは思えなかった。

オリックスの本拠地と言い切れないムードが漂う京セラドームなれど、ホームで仕切り直しだー。
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2023年10月30日

ここ一番で勝てる投手


10月29日(日)、日本シリーズ第2戦
オリックス・阪神戦(京セラドーム)、8対0。今度は阪神が完封負け。

宮城大弥、6回無失点。山本由伸が7失点した第1戦の「つまら〜ん」空気をパッと入れ替えた。山本は宮城への塩対応を改めるべし。

10月30日、山本は、3年連続で沢村賞。コンスタントに成績を残せること自体がプロの世界では素晴らしいことだが、山本にいたってはハイレベルがコンスタント。すごい。

それなのに、ここ一番の試合で、7失点。シーズン中、素晴らしかったのに、たまたまのことなのに、この台無し感の残りよう。


そこを宮城は、ここぞという時、見事な投球。こういうのって人の記憶に残る。これはたまたまではない。宮城も3年連続二桁勝利。コンスタントな結果を出している選手。

あ、大瀬良大地もCSファイナルでよい投球。最後の最後によい印象を残した。今オフ、右肘関節手術をした大瀬良。やっぱり体に異変があったのね。体あっての「心技体」。じっくり整えて帰ってきてほしいです。

話、戻ります。阪神がこのままの勢いで行ってしまったら、とんでもなくつまらない日本シリーズになるところだった(阪神ファンはウハウハだったと思うが)。まずは1勝1敗に並んだ。よかった、よかった。

しかも、宮城のあとの宇田川優希。阪神の打者は手が出ない感じだった。


こんな負け方の阪神、あんまり記憶がない。今季をざっと振り返ると、交流戦でソフトバンクに0対9で大敗した試合はあったようだけど、珍しい(うらやましい)。

第1戦では、「阪神強い」と思わされたが、いやいや、いやいや。2戦を通じて、「野球は投手」と思わされる試合だった。宮城、あっぱれ。


宮城は今の球界で「見たい」と思わせてくれる投手の一人。22歳と思えない老獪なマウンドでの佇まい、見ていて面白い。山本や佐々木朗希よりも。

ほかに見入ってしまう投手といったら、楽天の岸孝之も。森下暢仁や藤井皓哉も。

なので、ドライチの常廣羽也斗君が「岸選手や、森下選手のような、ストレートで空振りをとれるピッチャーになりたい」と言っていたのを聞いて、すごく嬉しかった。絶対応援する。

明日から甲子園。2試合の結果が想像もつかなかったように、どんな試合になるのかわからない。楽しみだー。できるだけたくさん試合が見たい。
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2023年10月28日

村上いつも通り、オリックスがカープに見えた


10月28日(土)、日本シリーズ第1戦
オリックス・阪神戦(京セラドーム)、0対8。オリックスが完封負け。

山本由伸と村上頌樹の投手戦を期待していたが、つまら〜ん。今季、最高4失点(最低と言った方がいいのか?)が1回しかない山本が、6回途中7失点で降板。

CSのロッテ戦で5失点していたのは不安材料だったけど、今日もここまでとは。シーズンとポストシーズンは別物なのか。

中嶋監督は、山本が点を取られても取られても、すぐには動かず、短期決戦の戦いをしているようには思えなかったが、結局、この試合、村上から2安打。

点が取れなかったわけだから、山本を早めに降板させても引きずっても、大きな変わりはなかったことに。


なんか、村上を打ち崩せないオリックス打線はカープ打線を見ているようだった。あぁ、ごめんなさい。カープと一緒にして。でも、チーム違うのに、今日はデジャブ。

くー。オリックスに勝ってほしかった。調子に乗ってる阪神をギャフン(死語?)と言わせてほしかった。いや、調子になんて乗ってない。ただ、阪神が強かっただけ(シーズン中も今日も)。

阪神、打線がつながって点が入る、入る、無駄がない。カープのような残塁の山、散発の山がない。


イチロー時代から、パ・リーグではオリックスを応援していました。

佐々岡さんの3年間は、カープの試合を見ていてもワクワクすることがなくなっていって、ストレス感じることが多く(緒方さんの最終年からその兆候はあった)、このままカープファンでいられる自信がなくなったときもあった。

ならば、いっそオリックスを応援しようかと、そんな気になったときもあった。それを思うと、今年はポストシーズンまで楽しませてもらった(ファイナルは散々だったが)。

やられっぱなしだった阪神を、代わりにコテンパンにしてほしかったが(それはお門違いだが)、なんだなんだ、この日本シリーズの幕開けは。

昨年と一昨年、ヤクルトとロースコアの見応えある接戦を繰り広げていたのに、このありさまは。しかし、昨年も、一昨年も、オリックスの得点馬力は小さかった(そこもカープ〜)。


ところで、カープファンの方のブログを見ていると、カープ以外の試合は興味がないという方もいらっしゃるようで、意外だった。

野球が好きというより、カープが好き。ということなのかな、って。

一番見たいのは、カープの試合。でも、日本シリーズは、カープ(やオリックス)が出ていなくてもたいてい見ます。普段見ていないチームの選手を知ることができる楽しみも、ある。

でも今日の試合はないわ〜。楽しみにしてたのに、0対8て。頂上決戦の醍醐味がないわ〜。
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2023年10月27日

一瞬、ドラフト会議場がスタジアムに見えた


10月26日、プロ野球ドラフト会議。カープが早くから1位指名を公言していた常廣羽也斗投手は、楽天と競合。2分の1の確率、ひゃ〜。でも、新井さんの持ってる感じ、大丈夫な気がした。

楽天の今江敏晃監督が先にくじを引いたというのも、気が楽だった。最初に選ぶ方が、なんかプレッシャー。結果的に、カープが当たりくじ。

リーグ2位だったことが、ここでも生きた。2位でよかった(ほんとは1位が一番いいけども)。


当たった瞬間、新井さんはでっかい声で「よっしゃ!」と、ごついガッツポーズ。熱男って、この人のことなんでは?

まるでシーズン中、得点したときのよう。スーツ姿なのに、ユニフォームを着ているかのよう。

会場がスタジアムに見えるという臨場感をかもしだしていたのは、新井さんだけ。新井さん、やっぱり面白い(選手起用については思うとこあるが)。

逆に、ユニフォームを来てベンチにいるのに、スーツを着ているような佇まいの吉井監督も、素敵だ。

ロッテは3度くじを外す。外したら外したで新しい縁はできるが(矢崎拓也!)、くじが当たるのは勝負事の世界では気持ちがいい。


カープが指名権を獲得した瞬間、常廣君は笑顔に。えーと。カープに来ること、嫌がってなさそうだよね? と、おそるおそる探る。

会見で、「広島カープが1番早く1位を公言していただいた時から、一番自分を評価してくれた球団に入りたいという思いがあったので、広島カープで野球がしたいと思っていたのでとても嬉しいです」という言葉を聞いて、こちらこそ嬉しかった。

公言することの是非はあるみたいだけど、今回、常廣君に届いていて、よかった。新井さんのことも「素敵な人」って言ってくれて、よかった。

「立浪監督のこと、どう思いますか?」とか聞かれたら、もう・・・。白米、食べたいと直訴してほしい。ベンチで私語禁止て、部活か(慶應高校から学んでほしい)。

現役時代から、新井さんのことは好きな選手の一人だったとも聞いて、まじか〜。よかった!

「森下投手のようなストレートで空振りが取れるピッチャーになりたい」というのも、また嬉しい。


ドラフト会議には、仕事しながら、最初の方を見ただけでしたが、会場に松田オーナーの姿が見えて、プン。じっくり見られなかったのだけど、オーナーが出席していたチームはいくつあったんだろう。

パッと見てわかる孫さんや三木谷さんや南場さんはいなかったと思うが(忙しいもんね)、オーナーの出席自体は珍しいことではないと思うが。

オーナーなんだから、出席してもなんもおかしくない。のに、松田オーナーが当たり前のように出てくると、出ばってきている感がすごくて。

自分のチームなんだから口を出して当然と言えばそうなんだが、人にまかせる度量がほしいとおなかの底から思う。そんなふうにはならない現実に、ドメスティックで風通しの悪い球団カラーに、重た〜い気持ちになる。

コーチの入れ替えはないのか〜。
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2023年10月24日

他に行くとこない選手にいられても・・・


10月20日、上本崇司と磯村嘉孝がFA宣言せず、カープ残留を表明。23日には、中﨑翔太も残留を決めた。

上本崇司は、「取りに来る球団もないと思うので。行く球団ないので、ここにいます」。(「日刊スポーツ」)

上本流の自虐ギャグなんだろうけど、こんなこと言う選手、他球団にいます? 思っていても、口に出さないだけかもしれないとしても。

こういう物言いが通用してしまうのが、カープなんだなと、生ぬるさを感じてしまった。


上本も2年前までのことを思うと、打席も増え、今季は、新井さんに「いてもらわないと困る選手」と言ってもらっているのに、こんな言い方せんでも。

上本がいいプレーをしたときには、もちろん拍手を送る。けど、ちょいちょいこういう言動が垣間見える。カープの「家族」体質に浸かっている甘さを感じる。

同じカープでも、たとえば、森下暢仁や栗林良吏、秋山翔吾は、プロとしてこんな物言いはしないと思う。


「家族」といえば、10月17日、今江敏晃さんが楽天の新監督になったときの談話に、軽いショックを受けた。

今井新監督は、ロッテ時代のボス、ボビー・バレンタインがよく言っていた「チームはファミリー」というスピリッツで、新しいチームを率いたいと話していた。(「スポーツ報知」)

あの素敵なバレンタインも、「ファミリー」という言葉を使っていたのか、と。それにしても、「ファミリー」と「家族」とでは、こんなにも印象が違うものか、と。

野茂英雄さんが在籍していた頃のドジャースは、メジャーリーグ一でも一番の多国籍チームだったそう。

ラソーダ監督はチーム全体をひとつの家族と考え、一人で異国にやってきた英語を話せない野茂に「居心地のよい家族的な気分を感じてほしい」と、大らかに受け入れてくれていたようです。

新井さんが「カープは家族」と言ったとき、プロに「家族」という言葉は馴染まないと、ものすごい拒否感があった。今も違和感あります。

日本語で「家族」というと、どうも血縁というか、もっと狭い範囲を指しているような感じがして、大らかにとらえられない。風通しのよさを感じない。カープに「家族」という言葉を使い出したのは、新井さんというより、松田オーナかもしれないけれど。


西川龍馬の動向はまだ発表はないが、新井さんから残留の要請はされたもよう。

「(選手を)引き止める権限は監督にはない。冷たいとか、温かいとか、そういう問題じゃない。選手の権利なんだから」という落合博満さんの言葉は、もっともだと思っていた。(『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』より)

ただ、残りたい気持ちもある選手には、「一緒にやろう」という一言が、残ったときのモチベーションを高めると思う。中﨑も新井さんから直接電話をもらったと言う。

ほんとうに移籍したいときには、どう懇願されても断るだろうから、「残ってほしい」気持ちがあるときは、選手に伝えておく方がいいなと最近は思うようになった。

私は、どの選手でも、プレーしたい場所でプレーしてほしいので、残留要請はないです!

むしろ出ていく覇気がほしい。というか、他球団からも望まれる選手でいてほしい。
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2023年10月22日

ほんまに勝ちたかったんか?


CS敗退の翌日、土曜日のぽっかり感と言ったら。CS第4戦の登板調整をしていた森下暢仁も、ぽっかり空いた気持ちだったでしょう。

10月21日、新井さんは、松田オーナーへの報告を終えた後、報道陣に「優勝して日本一になりたいと本気で思っていたので、凄く悔しい」と。

え〜。第1戦で、わざわざファーストステージの快進撃の勢いを止めるようなオーダー組んで、いきなり韮澤雄也をスタメン起用して、本気だったと言われましても。


昨年、ファームで村上に9打席5安打だったという韮沢。どうせ(投げやりな言い方になってしまう)、三流の打撃コーチが持ってきたデータなのでは(いや、スコアラーか?)。

今年の村上と昨年の村上は同じじゃないのに、見る目なさすぎ。こんなとこでも今のコンディションより過去の実績重視かーい?

韮沢はファームでいい結果を残していたとも聞いた。だったら、シーズン終盤で起用すればよかったのに。してないってことは、そこまでの戦力とは考えていなかったってこと。それがなんで急に、あんな大事な試合で。

本気で優勝するつもりだったとは思えなかった。シーズン中の選手起用を見ても。


第3戦、ベンチの岡田監督の表情は渋かった。営業的には、もう数試合やってもよかったってことだけど、ここで決めたい、勝ちたいって気持ちが伝わってきた。

別に、新井さんに渋い顔して勝ちに行く気持ちを表せ、なんて思ってない。新井さんの、チャンスを逃した後も、目に見えて落胆するような表情を見せないところはとってもいいなと思っている(表情にあらわれる監督、多すぎる)。

表情うんぬんではなくて、ほんまに勝ちたいん?と思ってしまう選手起用だった。なんなん? 思っていることとやっていることがちぐはぐで。わかってます?

でも、思っていることを全て報道陣に語っているわけではないと思いたい。シーズン完走して、CSの指揮もとって、監督1年目、いろいろ思うことがあったはず。

来季、選手の成長もだけど、監督の成長も気になります(期待はし過ぎず)。成長のない打撃コーチはチェンジしてほしい。本気で勝ちたいなら。
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2023年10月21日

CS敗退、第1戦のスタメンがボタンの掛け違い


10月20日(金)、CSファイナルステージ/阪神戦(甲子園)第3戦、4対2

ストマ(ストレート負けの略)で終わった。

せめてもの1勝を楽しみにしていたけれど、よくしたものでシーズン中の9勝15敗1分けをなぞる結果に。

まだワンチャンある(と思いたい)9回、2アウト2塁1塁で、西川龍馬。カープファンのチャンステーマが阪神ファンの「あと一人」コールに消される悲しみ。

甲子園のむかい風を突破することはできなかった。阪神の壁は分厚かった。


4回、坂倉将吾のタイムリーで、今日もカープが1点先制。

すかさず4回ウラ、ノイジーのタイムリーで同点に。またか~。続く坂本誠志郎のタイムリーで逆転。またこの展開か~。

すでに1点のルーティンを済ませたカープであったが、5回、堂林翔太の犠牲フライで同点に。今日は2点取りましたー。しかも大竹耕太郎からー(なんというレベル)。

しかし6回、また坂本のタイムリーで、3対2。

中5日で先発の床田寛樹、今日は落ち着いていた。6回3失点は悪くない数字。なのに、今の打線で阪神に勝つには厳しいものになってしまうという悲しみ。


1点ビハインドの7回、矢崎拓也。ここで病み上がりの矢崎を持ってくるのはどうなんだろう・・・。ヒット、バント、申告敬遠、フォアで、1アウト満塁。

ここは挽回のチャンスがなくはない1点ビハインド。大道温貴でどうだ! 同じ強い球でも、今の大道の球は暴れない! 

しかし、新井さんは動かない。ファーストステージのDeNA戦では小気味よい継投を繰り出していたのに。またシーズン中に逆戻り。

森下翔太にもフォア。押し出しで2点差に。ここで、やっと大道に交代。

この状況で、大山悠輔と佐藤輝明をフライに打ち取った大道。今日、一番のしびれた場面。大道と島内颯太郎が一段上のステップに立ったことは、「今年のカープよいこと帖」に記すべし。


8回、秋山翔吾の代打・末包昇大の打球が抜けたー! かと思えば、中野拓夢が好キャッチ。

2アウト3塁1塁で、代打・松山竜平。代打の切り札、CSでは結果が出ていなかった。百発百中うまく行くわけないとしても、打席でちょっと消極的に見えた。

でも、今日は初球を振りぬいた、やったー! と思えば、森下がスライディングで好キャッチ。ことごとくツキもない。

第2戦第3戦とも、ヒット数はカープの方が多かった。第1戦はカープが1本少ないだけ。阪神がどれだけ効率よく点を取れているか。

一発のある選手がそもそも少ない上に、末包は今日もベンチスタート。


球場も相手も違うとはいえ、ファーストステージの勢いを消すスタメンを組んだ第1戦。新井さんのあの選択が、ストッパーになった。

3年間、佐々岡さんの類を見ない成長のなさはすごいものがあった。それだけに、CSファーストステージで新井さんの変化を感じて、ワクワクが高まった。

しかし、上手く行っていたものをすぐまた元に戻すことを繰り返す新井さんを見ていると、なかなか根深いものがあるんじゃないかと心配にもなる。

阪神との差を埋めるには、客観的な眼を持って、レベルアップしていくしかない(心技体とも)。そのためにもCSが経験できてよかった。これがあるとないとでは大違い。

自分たちを客観的に見なくてはいけないのはベンチこそなんだけど、ベンチのレベルアップはどうなる来季(球団も障壁になっていそうで)。
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